過去問解説 2020年度(令和2年度)AT理論試験基礎⑩

2020AT理論試験

アスレティックトレーナー理論試験の過去問を解説していきます。
公式の解答ではなく、あくまで個人が解説しているものになりますので、正誤を保証するものではありません。ご承知おきください。

問91 滑動作について誤っているのはどれか。

a.斜面でスキーを滑らせる推進力は、地球の引力(重力)である。
b.スキーを滑るときに受ける空気抵抗は、速度の 2 乗に比例して増大する。
c.スキーで滑っているときの摩擦抵抗係数は、雪の温度に関わらず一定である。
d.スケート滑走の推進力は、脚のキック力の反作用によって生じる。
e.スキーやスケートなどで曲線の軌道を回るときは、身体を傾けて遠心力に対抗し、外側へ飛ばされないようにしている。

正解:c

※この問題に関して、参照元がみつけられませんでした。

a.正しい。

b.正しい。

c.スキーで滑っているときの摩擦抵抗係数は、雪の温度によって変わる

d.正しい。

e.正しい。


問92 高齢者の加齢による変化で誤っているのはどれか。2つ選べ。

a.筋パワーは加齢によって直線的に低下する。
b.遅筋線維は速筋線維と比べて萎縮しやすい。
c.神経伝達速度が低下する。
d.最高血圧、最低血圧ともに上昇する。
e.最大心拍数は変化しない。

正解:b,e

a.正しい。

b.速筋線維は遅筋線維と比べて萎縮しやすい。

c.正しい。

d.正しい。

e.最大心拍数は低下する。

筋線維の種類では、遅筋線維よりも速筋線維がより萎縮しやすい.

最大心拍数は加齢とともに直線的に低下することが知られている.

公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト 第4巻 健康管理とスポーツ医学

問93 大腿部の外傷・障害について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.大腿直筋の肉ばなれは、股関節伸展位、膝関節屈曲位で起きやすい。
b.羽状筋よりも紡錘状筋の方が肉ばなれを起こしやすい。
c.骨化性筋炎は、大腿部の筋挫傷後に起こる合併症である。
d.大腿骨骨幹部疲労骨折は、大腿骨近位の後外側に好発する。
e.大腿四頭筋の肉ばなれは、内側広筋の受傷が最も多い。

正解:a,c

a.正しい。

b.紡錘状筋よりも羽状筋の方が肉ばなれを起こしやすい。

c.正しい。

d.大腿骨骨幹部疲労骨折は、大腿骨近位の後内側に好発する。

e.大腿四頭筋の肉ばなれは、大腿直筋の受傷が最も多い。

大腿直筋が最も受傷しやすいのは,股関節伸展位で膝が屈曲位という,最も張力が強い肢位である.

骨化性筋炎は,筋の打撲傷 (筋挫傷)の後に起こりやすい合併症である.

公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト 第3巻 スポーツ外傷・障害の基礎知識

問94 頚椎の運動について誤っているのはどれか。2つ選べ。

a.回旋運動にもっとも寄与するのは環椎―軸椎間の椎間関節である。
b.第5頚椎の棘突起は他と比較して大きく、体表から良く触れることができる。
c.胸鎖乳突筋は肢位により発揮する運動方向が異なる。
d.腕神経叢は前斜角筋、中斜角筋の間を抜けて、鎖骨の後方を通り、腋窩に至る。
e.第7頚椎の下から出る神経根はC7神経根である。

正解:b.e

a.正しい。

b.第7頚椎の棘突起は他と比較して大きく、体表から良く触れることができる。

c.正しい。

d.正しい。

e.第7頚椎の下から出る神経根はC8神経根である。

頚椎は7つの椎骨からなるが,第1頚椎の上から第1頚椎神経が出て行くため,第7頚椎の
下から出る神経根は第8頚椎神経と呼ばれる。

公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト 第2巻 運動器の機能と解剖

問95 栄養指導のマネジメントサイクルとして誤っているのはどれか。

a.計画と実行の2段階でマネジメントサイクルを構成する。
b.栄養アセスメントとして、ニーズや課題の把握を行う。
c.栄養アセスメントを行ったうえで栄養教育、食事指導の計画を立てる。
d.計画に応じた効果的な方法やツールを活用し実施する。
e.実施後はプロセスや影響・結果を評価する。

正解:a

a.計画ー実行ー評価という段階を踏んだマネジメントサイクルを構成する。

b.正しい。

c.正しい。

d.正しい。

e.正しい。

教育・指導プログラムは,図1X-G-1に示したような計画-実行-評価という段階を踏んだマネジメントサイクルに従ってすすめる.

公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト第9巻 スポーツと栄養

問96 時差について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.同じ時間のフライトの場合、西行きの方が東行きよりも時差ボケが大きい。
b.移動の航空機内の生活は到着地の時刻に合わせるとよい。
c.東行きのフライトの機内では、できる限り早く睡眠をとるように心がける。
d.現地時間の午前中に到着した場合、午後から太陽光を浴びることは避ける。
e.メラトニンは催眠性がないため、運動前に服用できる。

正解:b,c

a.同じ時間のフライトの場合、東行きの方が西行きよりも時差ボケが大きい

b.正しい。

c.正しい。

d.東行きでは、現地時間の午前中に到着するため午後に太陽光をあびながら軽い運動を行うことが望ましい.

e.メラトニンは催眠性が強いため、運動前に服用は避ける。

特殊な航空機内での環境を理解した上で,競技者は時計を到着先の時間に合わせ,睡眠と食事における調整準備を始める必要がある.さらに,東行きの場合にはなるべく早く睡眠をとるように心掛ける.

公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト第9巻 スポーツと栄養

問97 肘の外傷・障害について正しいのはどれか。2つ選べ。

a.肘関節脱臼の90%以上は前方脱臼である。
b.内側側副靭帯損傷は遠位部での断裂が多い。
c.テニス肘は長掌筋における付着部症である。
d.尺骨神経障害の症状は投球動作の late cocking期から加速期にかけて出現することが多い。
e.肘頭疲労骨折は癒合が困難で再発しやすい。

正解:d,e

a.肘関節脱臼の90%以上は後方脱臼である。

b.内側側副靭帯損傷は近位部での断裂が多い。

c.テニス肘は短橈側手根伸筋における付着部症である。

d.正しい。

e.正しい。

症状としては,前腕から手尺側へのしびれや放散痛があり,投球動作ではレイトコッキング期から加速期にかけての肘関節内側部痛および手尺側部の放散痛の訴えが多い。

骨端線閉鎖後にみられる上腕骨内側上顆裂離は陳旧例が多く,陳旧例では骨癒合が困難である.

スポーツ外傷・障害の理学診断 理学療法ガイド

問98 試合前後・当日の食事として正しいのはどれか。

a.試合前に高糖質食を実行するポイントは、肉の脂身や、油の摂取量が多くなる調理法での
料理を極力多くすることである。
b.グリコーゲンローディング法を実施することにより、筋肉中のグリコーゲン量は標準を超
えておよそ5倍に増加すると報告されている。
c.試合当日の食事は、少なくとも試合開始3時間前とすることが勧められる。
d.試合間隔が 1~2 時間という短い場合には、脂肪やたんぱく質などできる限り前の試合で失
ったエネルギーや栄養素を補う。
e.グリセミック・インデックスが低い食品は、吸収が早いので、運動直後にグリコーゲンを
回復させるために有効である。

正解:c

a.試合前に高糖質食を実行するポイントは、肉の脂身や、油の摂取量が多くなる調理法での
料理を極力少なくすることである。

b.グリコーゲンローディング法を実施することにより、筋肉中のグリコーゲン量は標準を超
えておよそ3倍に増加すると報告されている。

c.正しい。

d.試合間隔が 1~2 時間という短い場合には、ゼリー飲料などでエネルギーや栄養素を補う。

e.グリセミック・インデックスが高い食品は、吸収が早いので、運動直後にグリコーゲンを
回復させるために有効である。

試合の規模にもよるが、試合前は緊張するため,遅くとも試合開始3時間前までにしっかりした食事をすませておくことをすすめる.

公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト 第9巻 スポーツと栄養

問99 高齢者にみられるスポーツ外傷・障害について誤っているのはどれか。

a.中等度以上の変形性関節症に対しては、主に荷重負荷によるエクササイズを中心に行う。
b.椎体圧迫骨折は尻もちをつくことで生じることもある。
c.頭蓋内出血は慢性経過をとることがある。
d.加齢による椎間板の変性が腰痛の原因となることがある。
e.骨密度の低下は、筋や靭帯付着部の裂離骨折を助長する。

正解:a

a.中等度以上の変形性関節症に対しては、主に負荷を除いたエクササイズを中心に行う。

b.正しい。

c.正しい。

d.正しい。

e.正しい。

中等度以上の変形性膝関節症に対してはランニングのような荷重負荷の加わるスポーツは望ましくなく,自転車や水泳が薦められる.

公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト 第3巻 スポーツ外傷・障害の基礎知識

問100 女性に認められるスポーツ障害について誤っているのはどれか。2つ選べ。

a.貧血の多くは溶血性貧血である。
b.摂食障害は月経異常や疲労骨折の発生とは関連しない。
c.摂食障害は審美系の競技で頻度が多い。
d.競技者の初潮は、一般に遅延する傾向にある。
e.減量を繰り返すスポーツでは月経異常が起こりやすい。

正解:a.b

a.貧血の多くは鉄欠乏性貧血である。

b.摂食障害は月経異常や疲労骨折の発生との関連が強い

c.正しい。

d.正しい。

e.正しい。

アスリートに最もよくみられる貧血は欠乏性貧血である.

摂食障害は,無月経や稀発月経を引き起こすとともに,エネルギー,カルシウム,ビタミンDなど各種栄養素を不足させ,骨密度を低下させる.

公認アスレティックトレーナー専門科目テキスト 第9巻 スポーツと栄養

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